パニック障害と自律神経失調症の関係

自律神経失調症という病気は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、冷や汗が出たり、血圧が上がったり(または下がる場合もある)、脈が早くなったりする症状があらわれます。
このような症状が、普段意識していないときにも起こってしまうのが自律神経失調症です。

パニック障害はこの自律神経失調症の症状とよく似ています。
そのため、パニック障害と自律神経失調症の診断がわかりづらいということがあります。
強い不安感や恐怖感、動悸などの症状が前触れなく起こるのがパニック発作ですが、自律神経失調症の症状にも不安感が出る場合がありますし、パニック障害にも交感神経と副交感神経のバランスの乱れは関係していますので、両方の診断基準はとても識別が難しいとされています。

もともとパニック障害は、大きく「不安神経症」と言われていた病気で、他の病気と診断されることがとても多く見られている病気です。
精神科、心療内科の専門医によってもうつ病や不安神経症と診断されることがありますし、一般の内科医などには自律神経失調症、過換気症候群、メニエール症候群、心身症、狭心症などに診断されることが多くあります。
そしてパニック障害と上記の病気のどれにも共通していることが、現代人がかかりやすい病気であることです。
どの症状も決して珍しい病気ではありません。

ストレス社会と言われている現代では、パニック障害や自律神経失調症の患者さんはとても多く見られています。
動悸や息苦しさ、強い不安感や恐怖感が生活をする上で常につきまとうような症状が出る場合には、パニック障害または自律神経失調症のおそれがあります。
どちらの症状であるのかは科や医師の診断によって異なる場合があるので、とても診断が難しいところではありますが、前触れのない不安感が突然発作的に起こること、発作の程度がどれほど激しいものであるかということが、診断基準の大きな要因となると考えられています。