認知療法

認知行動療法は一体どういう治療法なのか、まずは認知療法からみていきましょう。
認知療法は大きく3段階に分けられます。

第1段階は「認知の誤認を自覚する」ことです。
パニック障害の患者さんは、パニック発作による動悸や息苦しさが、心臓発作などの大きな病気なのではないか?という間違った不安や恐怖を感じてしまいます。
このような不安を引き起こしてしまう考え方は間違いであること(認知の誤認)をしっかり自覚していく段階です。

第2段階は「不安の根拠について考える」ことです。
パニック障害はわけもなく強い不安感が引き起こりますが、実際にはその不安はどうなっているのかを論理的に考えます。
たとえば、わき上がる不安に根拠はあるのか、恐怖に思っていることが実際に起きる可能性はあるのか、自分が考えている不安や恐怖は現実的か、これらのことを論理的に考えます。
そして実際に起きていることと不安による考え方の矛盾点を見いだしていく段階です。

第3段階は「思考の方向を適切な方向へ考えていく」ことです。
認知の誤認を自覚し、不安感と現実の矛盾を見いだせれば、適切な不安の解決へ思考の方向を変えていけるようになります。
たとえば「ここでパニック発作を起こしたら倒れてしまうかもしれない」という考え方を、「ここでパニック発作を起こしても前と同じように時間が経てばだんだん治まっていく」といったように、思考の方向を前向きに変えていきます。
発作を起こしても「これはパニック発作である」ことをしっかりと自覚するわけです。

パニック発作は一度経験すると、とても不安でちょっとしたことでも恐怖を感じますが、このような認知療法を身につけていくことで、だんだんと辛さは少なくなっていき気持ちも前向きに変わってきます。
すぐには無理な考え方でも、ゆっくりと症状を自覚し思考の方向を変えていきましょう。