妊娠・出産に問題は無い?

質問:妊娠・出産に問題は無い?

回答:以前からパニック障害を含む精神疾患は、妊娠・出産により症状が軽くなったり、治ってしまったりすることがあります。
その逆に妊娠・出産をきっかけに発作が起こり、発病してしまうケースも存在しています。

このようなことは、妊娠・出産は人間の神経系に様々な影響を与える作用があることから起こります。
たとえば、妊娠によって女性ホルモンは数十倍も増加します。
「プロジェステロン」という女性ホルモンは、抗不安作用があるので、パニック障害を和らげる効果を上げ、症状を治療する作用があります。
しかし、プロジェステロンは呼吸中枢を刺激し、過呼吸を呼び起こす作用もあり、パニック発作を起こしやすくすることも考えられています。
以上のように妊娠・出産とパニック障害は、良い影響も悪い影響も関係しているものと考えられていますが、授乳中のパニック発作は緩和、消失していることがほとんどです。

また、パニック障害のため服用している薬の問題も、妊娠・出産の不安要素のひとつです。
よく言われているのが「妊娠中に抗不安薬を飲むと奇形児が生まれる」などといった話ですが、抗不安薬にも様々な種類があります。
奇形児など、胎児への影響がなく安全性が高い抗不安薬もありますので、薬を飲んでいるから胎児に影響が出るとは限りませんので、安心してください。
しかし、抗不安薬など薬を服用していることや、薬を飲まないで大丈夫なのだろうか、といったような不安が強すぎると、不安物質が母体から胎児に影響する問題も出てきてしまいますので、薬の服用は医師とよく相談し十分に気をつける必要があります。

一番の安全策は、パニック障害を完治させてからの計画的な妊娠・出産が望ましいですが、パニック障害はすぐに治る病気ではありませんので、薬を服用している場合には特に医師によく相談しましょう。
認知行動療法を行えば薬を減らすことができますし、パニック障害になったら妊娠・出産ができないわけではありませんので、安心して大丈夫です。