パニック障害によく効く薬、漢方薬がどのくらいあるのか、ご紹介

精神障害のうちほとんど症状の改善に役立つ薬がないのが、自閉症、LD。これに対して統合失調症、気分障害(うつ病)、てんかん、ADHDは治療薬が多く、症例にあわせた投薬がなされ、臨床事例が検証されて効果をあげています。さて、パニック障害にも十分に薬が用意されていますが、ただ惜しむらくは他の精神障害のために作られた薬が多いのです。

 抗不安薬はノイローゼ、神経症など事例が多い軽めの精神障害に使いますから多くの商品が出回っており、コンスタン、ソラナックス、セルシン、ワイパックス、セレナール、メイラックス、レキソタン、エリスパン、リーゼ、デパスが代表です。脳神経、および心を沈静させることができます。定期的に服用して事前に対策することも、パニックが予想できる場面の前に『頓服』の形をとることもできます。
 
 リボトリールは抗てんかん薬です。てんかんは脳の機能そのものに起因する激しい痙攣や緊張の発作をもたらす疾病ですが、この薬についてはパニック障害の発作を沈静させることもできます。

 三環系抗うつ薬は商品名トリプタノール、トフラニール、アナフラニールが代表の、伝統的抗うつ薬です。かなり遅効性ではありますが抗うつの効果は大きいです。一方のどの渇き、眠気など、強い薬に付き物の副作用はかなり大きいです。

 SSRIは商品名ルボックス、デプロメール、パキシル、ジェイゾロフトが代表の、新しい抗うつ薬です。抗うつ作用、抗不安作用の二つの効果がありますから、パニック障害には適しています。パキシルには、民間に広く普及した抗うつ薬、プロザック=フルオキセチンとそっくりの「吐き気」がありますが、病的な副作用ではなく、これは意図的に抗パニック障害薬として開発された唯一のものです。

 東洋医学の世界にも、パニック障害に効く漢方薬があります。そちらの学問ではパニック障害を気逆と称しており、もともと病気の一種として認識されていました。気逆とは生気が頭に一気に逆上することで、パニック障害に関しては現在とほぼ同じ見方をしているように思えます。香蘇散(こうそさん)・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)・柴胡加龍骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)・苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)・奔豚湯(ほんとんとう)といった薬が調合されており、病院や漢方薬局で処方することができます。針灸にも、パニック障害向けのつぼが子供、大人ともに存在します。このように多くの専門家と、彼らが扱う薬品が、この病気の悩みに答えることができるでしょう。