パニック障害の原因

パニック障害の発生にはいくつかの原因があります。

まず、脳の神経伝達物質物質の機能異常によることが原因となっています。
うつ病や心身症のように、ストレスによって起きるのとは異なり、また別の要因がパニック障害の原因となっていると考えられます。

この原因からは、脳の「青斑核」という部分がパニック障害と深く関係しています。
青斑核は「ノルアドレナリン」という神経伝達物質物質を分泌する核です。
この青斑核が何らかの誤作動を起こしたことが原因で、少しの刺激に対しても過敏になってしまい、パニック状態を発生させているのではないかと考えられています。

そして不安感や恐怖感を作用させるノルアドレナリン、安心感をさせるセロトニンもパニック障害に深く関わっていると言われています。
ノルアドレナリンとセロトニンのバランスが、パニック障害の大きな要因とされています。

次に原因とされているのは、性格上の問題です。
神経質な人、あらゆることに対して不安を抱えやすい人などが当てはまります。
また、他人の目を気にしすぎる人もパニック発作を起こしやすくなる傾向があります。
すべてがパニック障害の原因に当てはまるわけではありませんが、パニック発作を起こしやすくなると言われています。
その他にも几帳面、完璧主義、感情の起伏が激しい、生真面目、責任感が強い、自己中心的、わがまま、潔癖主義、変化を受け付けないなど、このような性格傾向の人もパニック発作を起こしやすくなる原因とされています。

性格上の傾向の問題ですからすべてを改善するのは無理だとしても、真面目になりすぎず力を抜くことを考えるだけで発作の起こしやすさは変わってきます。
不安や恐怖に過敏になることも発作を起こしやすくなる原因ですので、いろいろなことをたくさん考えすぎて自分を追い詰めないよう、心をリラックスさせましょう。
またパニック障害が発症する確率が特に高い年齢というものも原因としてあります。
男性では35歳、女性では36歳という共に働き盛りの年代に多く発症していると言えます。
社会的に大きな責任を抱えることが多い年代ですが、あまりひとりで根詰めずに、ある程度力を抜くことが必要です。

この他には精神的なダメージによるパニック発作の発症が考えられます。
発作が起きる直前~1年ほど前の時期に、精神的に辛いこと、悲しいことなど何らかのダメージによって発作が起きることがとても多くみられています。

また、疲労や過労などの頑張りすぎもパニック発作を起こす原因となります。
肉体疲労によって血液中の乳酸濃度が高くなることがパニック発作の原因と考えられています。
長時間の仕事、徹夜の残業や過食、コーヒーの飲み過ぎなどでカフェインを摂りすぎることもパニック発作と関わりがあります。
特に働き盛りの人にはよく飲む人も多いかと思いますが、コーヒーに含まれているカフェインには注意が必要です。
カフェインは脳や筋肉を刺激し、興奮状態を引き起こしますので、仕事ははかどるように思えますが、その分パニック発作を起こしやすくもなります。
コーヒーの飲み過ぎには十分に気をつけましょう。