パニック障害とは
突然の動悸や息苦しさ、まためまいを起こしたり、冷や汗やのぼせ、
手足の震えなどの症状が、何の前ぶれもなく発作的に現れ、
とてつもない恐怖感と不安感に襲われます。
この発作の症状は「パニック発作」と呼ばれ、
パニック発作が起きる病気のことをパニック障害と言います。
パニック障害は主に、このパニック発作の症状が現れます。
パニック発作は、自分自身で思い当たる原因がないのに、
どうしようもない不安感や恐怖感、息苦しさを感じ、
自分自身のことがコントロールできなくなってしまう症状が発生します。
「気が狂うんじゃないか」とか「自分はこのまま死ぬんじゃないか」と、
思ってしまうくらいの症状ですが、パニック発作は時間が経つと鎮まり、
ピークの数分を過ぎると徐々に元の状態に落ち着きます。
パニック発作は初めて発作を起こした頃によく現れ、
それから月日が経つとだんだんと発作は少なくなってきます。
しかし発作が少なくなってきても、
「予期不安」としてパニック障害の残遺症状が必ず現れます。
「広場恐怖症」「外出恐怖症」「乗り物恐怖症」といった症状がそのひとつです。
予期不安の症状は患者さんによって異なりますので、
治療の面ではそれぞれの患者さんにあった治療法をする必要があります。
パニック障害というものは、江戸時代からあったとも言われており、
また欧米でも「不安神経症」という病名で、パニック障害と似た症状の症例があったので、
パニック障害は決して新しい病気ではなく、珍しい病気でもありません。
ただ、現在でもまだ世間一般によく知られていない病名であることは事実です。
現代ではその不安神経症を「パニック障害」と「不安障害」に分類し、治療が行われています。
パニック障害は1992年アメリカにて、
WHO(世界保健機関)の国際疾病分類により病名が登録されました。
不安障害とパニック障害は、病名は異なるものの症状が類似しています。
患者さんは病名を気にすることよりも、自分自身の症状をよく理解することが必要とされます。

